北大祭の開催期間について


開催期間の短縮に関する経緯

北大祭は、毎年6月上旬に行われている北大で最大規模のイベントであり、毎年10万人以上の方にご来場いただいております。1年生にとってはクラスの人たちとの交流を深める機会になり、部活・サークルにおいては日々の活動の成果を披露する機会となっています。また、各学部では研究成果の発表なども行われており、北大生のみならず地域の方々に親しまれています。これまで北大祭は約50年間にわたって、4日間開催されてきました(過去の北大祭に関しては「北大祭の歴史」をご参照ください)。

現在北大では、スーパーグローバル大学に指定されたこともあり、大胆な教育改革が行われようとしています。様々な改革が行われていく中で、学生にとっては4学期制の導入が身近な変更点と言えるでしょう。4学期制は、1年間を4つの学期に分けることで、より気軽に留学ができるようにするというものです。しかし大学側の試算によれば、4学期制を導入することで講義日数が増加するため、授業開始日の早期化、恒常的な6校時の導入、土日祝日の授業実施などにより、授業日数を確保できないか検討しているとのことです。授業日数を1日確保するための一つの手段として、今回大学祭の開催期間の1日短縮というものが挙げられました。

北大祭の開催期間短縮に関する懸念事項

開催期間の短縮に伴っては、様々な影響が予想されます。以下に主なものをまとめました。

【北大祭全般に関して】

通常の授業期間中実験・実習等で忙しい学部・学科では、北大祭の4日間のうち2日間を準備に充て、最も来場者が集中する土日に間に合わせているため、期間の1日短縮は大幅な規模の縮小につながります。

【医療系の学部・学科祭に関して】

医学部を始めとした医療系の学部・学科において、北大祭は将来人命を預かるうえでの責任感を実感できる貴重な機会と位置付けられています。開催期間の短縮は、そのような機会の喪失につながると考えられます。

【楡陵祭に関して】

楡陵祭(ゆりょうさい)は、主に1年生や部活・サークルが200店以上出店する非常に規模の大きい祭です。入学して間もない1年生にとってはお互いの交流を深める貴重な機会となっていることは明白です。また、例年ステージを使用してサークル等が活動発表を行っていますが、開催期間が短縮されればそれらの発表の場が失われることになるでしょう。

【IFF(International Food Festival)に関して】

IFFでは北大に在籍する多くの留学生が自国の料理に腕を振るっており、その数は30カ国近くにもなります。各国のダンス、衣装などの文化も紹介されています。過去には規模の小さかったIFFですが、留学生の増加に伴って現在では北大祭の目玉となり、北大の国際化に貢献していると言えるでしょう。


開催期間の短縮が決定するまでに行われた意見交換会については以下のWebページをご覧ください。

  • 2014年度の意見交換会
  • 2015年度の意見交換会
  • 過去に頂いたご意見